ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ
IT活用における利便性の向上

皆さん、こんにちは。
フォーサイトFP専任講師の伊藤です。

今回は、金融におけるITの活用という視点から解説していきたいと思います。

■ITが労働力不足を補っている側面も
 銀行業界でも、ITの活用は積極的に行われています。皆さんの中には、銀行の窓口にはほとんど行かず、パソコンや携帯により入金や預金残高の確認を行う方も多いのではないでしょうか。Webで確認する通帳がない形態の銀行口座もあり、今やITにより振り込みや投資信託の購入などもすべて行えるようになりました。こうした側面は私たちにとって時間を有効活用できる点で大きなメリットとなっています。
 IT活用は、私たちの利便性向上はもちろんのこと、銀行側の業務、コスト削減にも一役買っています。例えば、AIによる店頭ロボットの活用。店頭に来たお客様に対して質問を行い、それに応じた窓口の案内などを行うことで、人件費圧縮がすすめられます。これは、労働力不足で悩む日本を助ける意味合いもあるため、メリットが大きいと言えます。海外のお客様に対して外国語で対応するロボットもいます。
 また、コールセンターへの問い合わせ時に要件に合わせて自動音声に合わせて番号を押し話をすることで、担当につないでもらった経験はありませんか。これもAIによる効率化がはかられているケースです。時間の短縮につながるほか、人件費圧縮にもつながっています。
 この他、銀行の取引状況(入出金、取引履歴etc.)とさまざまなWebのログ情報(PV、導線etc.)、その人の属性(業種、取引先、地域etc.)などを解析することで、その人の嗜好に合った商品の提供や過去購入した商品に関連する商品の販売などを促進できる「クロスセルマーケティング」などの活用も期待されています。
 このように、銀行でのIT活用は、消費者の利便性、銀行のコスト削減いずれの面からもメリットがあります。銀行の店舗は縮小傾向にありますが、ITの活用により銀行に行かなくてもこれまで同様の銀行取引がすべて完結する時代になってきているのです。

<過去問題の演習>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。

次の問題に答えなさい。

【問題1】
健康保険の被保険者の3親等内の親族(直系尊属、配偶者、子、孫および兄弟姉妹を除く)が被扶養者になるためには、被保険者と同一世帯に属していることが必要である。

<解答>〇
3親等内の親族(直系尊属、配偶者、子、孫および兄弟姉妹を除く)が健康保険の被扶養者となるためには、同居要件が必要となります。一方、被保険者の直系尊属、配偶者(事実上婚姻関係と同様の人を含む)、子、孫、兄弟姉妹で、主として被保険者に生計を維持されている人に関しては、同居要件は必要ありません。

いかがでしたでしょうか?
それではまた次回、お楽しみに★