“守・破・離”の精神で 家庭の暮らしと会社の経営を支えるお金の守り人 | FP・ファイナンシャルプランナー

実務家密着取材

直撃インタビュー
ファイナンシャルプランナー 池田孝行さん

ファイナンシャルプランナー   池田孝行 さん

1975年生まれ。千葉県出身。東洋大学法学部卒業後、滝野川信用金庫に入庫。本店にて、当座預金や普通預金などの預金業務に携わり、融資係に配属。融資担当として、決算書の分析や不動産の再評価をはじめとする後方事務を行う。また、住宅ローンや信用保証協会融資など様々な融資相談や審査業務を経験。在職中にAFPを取得し、信用金庫を退職後、2005年7月にCFP®を取得。同年に「ティー・アイFP事務所」を設立。千葉県の金融広報委員会金融広報アドバイザーでもある。


池田孝行さんが代表を務める「ティー・アイFP事務所」のホームページは下記のとおりです。
URL : http://www.ti-fpoffice.com


ファイナンシャルプランナーは“守・破・離”の精神で
家庭の暮らしと会社の経営を支えるお金の守り人

試験に合格して資格を取得した後、実際にどのような仕事を行うのか。フォーサイトでは活躍中の実務家を直撃し、その実像に迫ります。今回は、ファイナンシャルプランナーの池田孝行さんからお話を伺いました。

どのようなお仕事をされているのでしょうか


主に、ファイナンシャルプランニング業務、融資コンサルタント、経理事務代行・補助業務の3本柱で活動しています。ファイナンシャル・プランニング業務は、個人のお客様から家計についてのご相談、お悩みを伺うことが多いですね。また、カルチャーセンターや住宅展示場などで住宅ローンの考え方、生命保険の見直し方などを説明することもあります。それから、前職での経験をいかし、中小企業や個人事業主の方に対して融資のご相談、コンサルティング業務を行っています。借入の際、決算書が大きなウェートを占めますので、それについてのアドバイスをしています。さらに、税理士と提携して経理事務の代行・補助業務を行い、月々の経理に基づいた資金繰りのご提案等もしています。


信用金庫でのキャリアをいかしている池田さん

信用金庫でのキャリアをいかしている池田さん


ファイナンシャルプランナーの資格を取ろうと思ったきっかけは何ですか


AFPを取ろうと思ったのは、知的好奇心からです。信用金庫に入庫してから2年目くらいで取得しました。業務上必要に迫られて、ということではなく、単に個人的な興味からです。今、思えばその時から独立を意識していたのかもしれません。私は個人、法人のお客様への融資担当をしていたのですが、貸金回収の際、トラブルになるケースを目にしてきました。「もっと俯瞰的にみて、先のことを考えてお客様にアドバイスしたい」と思うこともしばしばありました。そこで意を決して勤務先を辞め、FPとして独立する道を選びました。そのため、「まずはCFP®を取得しなければ」と、ひたすら勉強に励み、合格後に開業しました。


CFP®を取得後、独立

CFP®を取得後、独立


独立されてから、どのように仕事を進められたのでしょうか?


開業したのは、2005年7月です。ファイナンシャルプランナーの業界には、スタディグループという勉強会やさまざまなネットワークがあります。独立してから間もない頃、偶然足を運んだ千葉の集会で、年長でキャリアのある方と意気投合しました。その方の事務所で修行させていただきながら、自分のキャリアをいかしたビジネス展開を模索していきました。家庭も企業も、日々の資金繰りがしっかりしていれば、どこにマイナスが出るか分かります。当事者が目に見えないところを分かりやすく提示して差し上げるスタンスでアドバイスすることを意識してきました。企業の場合は経理の記帳代行も請け負い、決算書をはじめとする書類作成、一目で収支が分かるバランスシート作りのお手伝いなどもしています。今では自ら足を運んで営業しなくても、リピーターや口コミ、紹介案件が舞い込んでくるようになりましたね。


自治体の金融広報委員会金融広報アドバイザーも務める

自治体の金融広報委員会金融広報アドバイザーも務める


Fpの自覚として、必要なものは何でしょうか?


まず、身近な存在として、お客様の話を聞いて差し上げる、ということが基本姿勢だと思います。FPだけでなく、どの職業も同じだと思いますが、仕事で一番求められるのはコミュニケーション能力だと思います。人の話を聞き、その人の傍にいることが出来るかどうか、ということが重要だと思いますね。私自身、開業したばかりの頃は「自分の知識を話さなければ」という気持ちが強かったのですが、まずは相手のお悩みを聞いて、求めているものを引き出すことが肝心です。さらに私が意識しているのが、“守・破・離”の精神です。「受け継がれた物を守り、時代に合わなくなった物を捨て、新しく、独自の工夫を加えて今までの型を超える」というものです。この精神を持って、お客様に一番近い存在でありながら、俯瞰的なアドバイスをするように心がけています。


今後の予定や夢は何でしょうか


ティー・アイFP事務所は、個人事業で行っています。2年後くらいまでに経営を安定させ、法人化していきたいと考えています。私は現在、勉強会に参加し、経営に関することを学んでいますが、それを実務にいかし、ゆくゆくは培った経験と知識を社会に広めていくことを目標にしています。そのためにも、まずはファイナンシャルプランナーの成功例となることが、今の私に課せられた使命だと思います。FPを職業として、より多くの方々に認めていただけるようにしていきたいですね。


メッセージ

ファイナンシャルプランナーは、その勉強をすることで自分のためだけでなく、人の役にも立てる素晴らしい職業です。マイナスをゼロにするだけでなく、プラスにも導いていける魅力的な仕事だと思います。私は縁の下の力持ちとなり、家庭や会社を支えていく、この仕事に誇りを持っています。「お金は守るもの」という意識が強いかもしれませんが、転じて攻めることで、利益を増やしていくことも出来ます。まずは、勉強をスタートし、資格を取ってみてはいかがでしょうか?一緒にファイナンシャルプランナーの社会的地位を高めていきましょう!