行政書士 青木郷さん

実務家密着取材

直撃インタビュー
行政書士 青木郷さん

行政書士

青木郷さん

行政書士・司法書士・FPの資格をもって「1000年ストーリー」を展開する
遺言・相続アドバイザー

2003年 獨協大学法学部を卒業
2003年 埼玉県内の大手司法書士事務所に勤務も、
司法書士試験の勉強に専念するため退職
2005年 司法書士試験合格
2005年

2011年
この間、合計3カ所の事務所にて、
不動産登記を中心とした実務経験を積む
2011年 行政書士登録
2011年 2級ファイナンシャル・プランニング技能士ならびにファイナンシャルプランナー(AFP)資格取得
2011年 西新宿に事務所を開業
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URL : http://www.aofuru-office.com/index.html

青木郷さんは仕事のパートナーであり妻でもある古林歩さんとともに2011(平成23)年、事務所を西新宿に開業。事務所で取り扱うさまざまな業務のなかで、青木さんは行政書士、司法書士、ファイナンシャルプランナーの3つの資格をフルに生かし、遺言・相続のコンサルティングを得意分野として活動しています。しかし、独立までに積んできた実務経験は不動産登記がメインでした。それにもかかわらず“遺言・相続アドバイザー”の道を志すようになった背景には、どのようなきっかけがあったのでしょうか。さらに「財産と想いを遺す専門家」として思い描く、夢のあるプロジェクトも語っていただきました。

大学在学中に行政書士試験合格も……

「開業を計画していた当時は調布で暮らしていまして、三多摩地域を中心に営業していこうと考えていたんです。ところが、地元の業者と士業とが長年にわたって築いてきたつながりに、私たちのような若手の新規参入者が食い込んでいくのは難しそうでもありました。そこで、どうせなら新宿でやってみようかと。アクセスがよくて、人の動きも活発ですから。現在は住まいも新宿に移しました」

大都会だけに競争の厳しさは承知のうえ。チャンスは平等にあるはず。このような意気込みで、あらゆる業種の人々が絶えず乗り込んでくることが、新宿の太く強い動脈を形成しているのでしょう。

「フリーランスのシステムエンジニアだった父の働きぶりを見て育ちましたので、大学時代から独立志向で、就職活動もしませんでした。自分の名前で仕事をしたいという気持ちが強かったんです。とはいっても、具体的な職業は頭になくて、国が看板を与えてくれる(笑)士業にとりあえず的を絞りました。資格に関する本を読んでみて“これなら取れそう”と思ったのが行政書士。試験勉強を始めたのは大学3年の終わりぐらいでしょうか。今は当時よりもずっと難関になっていますが、私は大学在学中に一発で合格できました」

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事務所勤務を5カ月で辞めて資格挑戦

当然“行政書士で起業”という話になりそうですが、大学卒業後に選択したのは大手司法書士事務所での勤務。「行政書士の仕事がどういうものなのかわからなかった」と青木さんは振り返ります。もちろん司法書士についても、この時点ではほとんど知識はありませんでしたが、不動産登記の実務を通じて司法書士の資格に興味がわいてきたといいます。そこで司法書士の試験勉強に専念するために、思い切って退職することにしたのです。

「働きながら勉強して受かるほど生やさしいものではないと思いましたから。でも、事務所の先輩から『入って5カ月で辞めるような人間は、俺が企業の人事担当だったら絶対に中途採用しない。だからおまえは資格を取って開業するしか、食べていくすべはないんだよ』って言われました。目をかけてくださった先輩でしたし、痛烈な言葉で正直ショックでしたが、これも勉強の発奮材料になりましたので、今ではありがたかったと思えます」

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合格後の“修業期間”に得た新たな気づき

合格後、新たに司法書士事務所で勤務を始めます。この事務所での仕事はかなりの激務。深夜2時まで働き、土曜も休めずに日曜の始発で帰宅する。そんな生活がいつの間にか当たり前になっていたそうです。1カ月の残業時間は最高で240時間を超えたといいますから、肉体的なダメージを受けていったのは無理もありません。

「将来独立したら時間の自由も土日もないだろうと覚悟していましたので、“今は修業期間だから辛抱しよう”と。おかげで精神力はずいぶん鍛えられたんじゃないでしょうか。でも、さすがに1年半ほどで体が悲鳴を上げましてね。結局、医者の勧めを素直に受け入れて、その事務所を辞めました」

その後、3カ所目となる司法書士事務所で1年8カ月間勤め、さらに別の司法書士事務所に“最後の修業の場”と決めて入所。ここで担当したより高度な不動産登記の実務は、青木さんに新たな気づきを与える経験となりました。

「司法書士の業務はあくまで事案の最終局面、すなわち“出口”だと気づいたんです。できれば私は、お客さまにとっての“入り口”、つまりライフプランからお手伝いしたかったので、ぜひともファイナンシャルプランナーの資格を取ろうと決意しました。2級ファイナンシャル・プランニング技能士資格を取得して、AFPに登録したのが2011年です」

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新企画「1000年ストーリー」を本格的に始動

2011年4月に勤務先を退職した青木さんは、その年の6月、仕事のパートナーであり妻でもある古林さんとともに開業しました。当初の顧客開拓は電話営業が中心。

「ゼロからのスタートでしたので、とにかく数をこなそうという一心で、毎日80人前後の他士業にアプローチしました。電話で話を聞いてくださったのは20人に3人ぐらいだったと思いますが、直接お目にかかって仕事のつながりができた方々もいますので、やってみてよかったです」

現在、事務所の取り扱い業務のなかで青木さんが最も得意分野としているのは遺言・相続です。行政書士、司法書士、ファイナンシャルプランナーの3つの資格をフルに生かしているといえるでしょう。名刺の裏面には“「大切な人を幸せにする相続」を支援”というキャッチコピーや“人の夢と想いを遺す「1000年ストーリー」の作成支援”といった業務内容が記されています。

「以前、相続人が13人もいるのに有効な遺言書はなく、弁護士にも見放されたという依頼人の相続手続きを担当したんです。およそ1年かかりましたが、依頼人と一緒に相続人全員と対面して、円満に案件をまとめることができました。依頼人にとっては初めて存在を知るような親族が何人もいたんですが、この件以来、毎年お正月に親族同士が必ず集まるようになったそうです。私の心にも、いわば“家族づくり”に関われたという満足感がありました」

財産だけではなく、大切な人々が未来に向かって絆を結ぶことができる、そんな遺言・相続手続きが青木さんの理想。その理想の実現に向けて始動したプロジェクトが「1000年ストーリー」の作成です。これは依頼人が語り継ぎたい自身の人生や伝えたい言葉などを遺言書とともに形として残すというアイデアで、商標登録も済ませました。また、2013年9月に企画したセミナー「今日から準備する!鉄壁の遺言書」は、初の完全自主開催ながら定員を超える申し込みがあり、セミナー終了後には個別相談も受けるなど、評判は上々。

「資格試験は確かに難関ですが、自分が社会や人に対して貢献したいことがあるならば、合格に向けて努力する価値の大きい資格です。私たちは今後、最新の実務経験と知識を蓄積したうえで、近い将来に法人化して支店を札幌に出すという夢があります。北海道は古林の故郷でもあり、私も大好きな場所ですから」

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