簿記講座の講師ブログ

車がない!

 皆さん、こんにちは!

 簿記講座担当の小野です。

 秋も深まってきて、寒い日が増えてきました。

 皆さん体調管理には十分気をつけて!

 半導体の需給がひっ迫していることから自動車の生産が減っています。
 今の車はほとんどすべてがコンピュータ制御で動いていますので、コンピュータの材料である半導体がなくなると動く車を作れません。ホンダの新型ヴェゼルが納車まで1年待ちになっているのを筆頭に、通常は1~2か月で納車される車が、6か月程度の納車待ちになっているとのことです。
 今のところは6ヶ月くらいで納車されているようですが、今後、経済活動が復活してきて、さらに多くの業種で半導体を必要とするようになると、ますます納車が遅くなるかもしれませんね。

 日本には車検制度があるので、ほとんどの方は車検のタイミングで買い替えを考えるでしょう。6か月を超えるかもしれない納車日を見越して買い替えの契約を行わなければならないのは、なかなか難しいですね。

 そういう私も、来年の8月に車検を迎える車があります。来年8月で11年落ちの車なので、そろそろあちこちにガタがきはじめていたり、さすがに11年もたつと気分を変えたかったりします。私は千葉市に住んでいますが、千葉市といっても駅から30分くらい離れた所に住んでおり、車がないと、子供を抱えた状態では買い物すらまともにできない地区です。もちろんバスなどがありますので車がなくても死ぬことはありませんが、車がないと仕事の生産性はガタ落ちし、収入が大幅に下がるか、労働時間が大幅に伸びるでしょう。

 ですから、車を買えないというのは死活問題だったりします。新車が買えなかったら中古車という手もありますが、こういうご時世ですから中古車相場が高騰しています。普段だったら100万円で買える車が150万円出さないと買えないということになったら、う~ん、どうしようかな…。現在持っている車は古いというだけで壊れているわけではないので、「じゃぁ、車検とってあと2年乗るか」ということになるかもしれません。
 
 こんな意思決定をする方が日本中で増えてくると、とても心配です。自動車産業はすそ野が広い産業で、我が国の労働者の1割が自動車産業で働いています。その自動車産業で売上が上がらない(というより、売れるのに売れない)状態になってしまいます。

 「じゃぁ、あと2年乗るか」という個人の意思決定は個人にとっては合理的なのでしょうが、日本全体でみると大変なことになりかねません。この半導体不足はいつになれば解消するのでしょうか?ただでさえコロナ禍で経済が疲弊しているなかで、「はやく半導体作って!」心から祈るしかありません。