簿記講座の講師ブログ

ちょっと意外な投票結果(その2)-若者が自民党支持?-

 皆さん、こんにちは!
 簿記講座担当の小野です。
 今日もがんばっていきましょう!

 前回のブログでは、小選挙区と比例代表での当選者の決め方は、得票数と当選者数の比例関係を維持していないという点を確認しました。もう1つの特徴は年代別の投票率にありそうです。

 皆さんは、自民党に投票した割合が最も高いのはどの世代だと思いますか? 私は、高齢にやさしい政治をしている(年金額を切り下げず医療費負担を引き上げない)自民党への投票率が最も高いは、高齢者層だと思っていました。逆に搾取されている若年層の自民党への投票率は低いんだろうなと思っていました。

 しかし、ふたを開けてみると、全く逆でした。
 自民党への投票率が高いのは30代、20代、10代の順で、若年層の自民党への投票率が高いのです!いずれの世代でも35~40%の人が自民党に投票しています。逆に、自民党への投票率が低いのは60代、70代の順です。いずれの世代も自民党に投票したのは30%以下です。シルバー民主主義といわれて、自民党から優遇されているはずの高齢層の投票率が低くて、社会保険料のアップや正規雇用の削減などで搾取されているはずの若年層の投票率が高いという、一見、私としては驚きの結果でした。若い人たちは、そんなに搾取されるのが好きなのかと…。

 でも、よく考えてみると、10代、20代の全体の投票率はとても低い数字です。10代・20代の全体の投票率は2割程度です。政治に関心をもっている若年層が2割程度で、その中の35~40%が自民党に投票したということは、自民党に投票した若年層は全体の1割以下ということになります。もしかすると、若年層の中でも自民党の政策で潤っている人たち(特に大企業に勤めている若年層)もいるでしょうから、その人たちが投票したのかもしれませんね。
 一方、60代・70代の投票率は8割近い数字です。そのうちの30%が自民党に投票したということは、自民党に投票した高齢層は全体の3割程度となります。

 私は搾取されまくっている世代なので、今回の結果はかなり残念ですが、国民が選択した結果なので受け入れなければならないのでしょう。あぁ、どうやって自分(と家族)を守っていきましょうかね?