簿記講座の講師ブログ

次はアンモニアか!

 皆さん、こんにちは!
 簿記講座担当の小野です。
 まだまだ時々寒い日が到来します。皆さん、体調管理には十分気をつけて!

 現在、日本は2つのエネルギー問題を解決しなければならなくなりました。

 1つは環境問題(脱炭素)への対応です。温暖化の影響をできるだけ小さくするため、二酸化炭素排出量を減らさなければなりません。そのためには、石炭・石油による発電からクリーンエネルギーへの転換が求められています。

 もう1つはエネルギー価格高騰への対応です。ロシアがウクライナへ侵攻した直後からエネルギー価格が高騰しています。ロシアへの経済制裁はすぐには終わらないでしょうから、現在のエネルギー価格が数年は続くことになるでしょう。そのため、2022年は日本の富が海外へ流出しまくっています。

 そこで注目されているのがアンモニアです。現在、アンモニアのほとんどは肥料用に生産されていますが、これを発電用に使おうというアイデアです。現在、アンモニアの生産時には高温・高圧が必要なため、アンモニア生産のためにエネルギーが必要となるとともに二酸化炭素を排出します。
 一方、研究が進んで、低温・低圧でアンモニアを生産する技術が開発されたり、水と空気からアンモニアを生産する技術が開発されたりと、アンモニア生産時のエネルギー消費量・二酸化炭素排出量を劇的に減少させることができそうな状態になってきました。

 新しい生産方法を使えば、今までより圧倒的に低い環境負荷でアンモニアを作り出すことができます。そして、このアンモニアを燃やして発電すれば、石炭・石油による発電による発電の環境負荷よりも圧倒的に低い状態を作り出せます。

 引き続き、再生可能エネルギーを増強していくことは必要でしょうが、天候に左右されないエネルギーを確保することも重要です。実用化されてもしばらくは少しコストがかかるかもし得ませんが、今や、太陽光発電が火力発電よりも安くなっている時代です。すぐにアンモニア発電の方が安くなる時代がくるでしょう。期待したいですね。