簿記講座の講師ブログ

キャッシュレス決済の手数料

 皆さん、こんにちは!
 簿記講座担当の小野です。
 お~~春だ! リフレッシュしていきましょう!

 このところ、キャッシュレス決済の普及スピードが落ちてきています。
 コロナ前は様々なキャンペーンを駆使して、多くの人々をキャッシュレス決済に引き込みました。その後、コロナ禍になると、「非接触」をキーワードにさらにキャッシュレス決済が進みました。しかし、ここにきて、その普及スピードが落ちつつあります。

 その要因として、手数料が高止まりしている点が指摘されています。
 えっ? でも、コロナ前のキャッシュレス決済普及キャンペーンの時に、小売店がキャッシュレス決済事業者に支払う手数料が引き下げられませんでしたっけ? と思っていたのですが、私たちがpaypayなどにチャージしたときに、キャッシュレス決済事業者が金融機関などに支払う手数料がまだ引き下げられていないらしいのです。

 例えば、利用者がpaypayにチャージすると、利用者の銀行口座などからpaypayを運営する会社の銀行口座にお金が移動します。この移動はNTTデータが構築・運用しているCAFISというシステム上で行われます。このCAFISを利用するための手数料をpaypayと銀行などがNTTデータに支払います。それに加えて、paypayは銀行に入金手数料を支払っているのです。

 このpaypayが銀行に支払う手数料が高止まりしていて、1件当たり最大数十円かかっているそうです。つまり、利用者がpaypayに1万円チャージすると、利用者の銀行口座から1万円引き落とされますが、paypayの講座には9,970円くらいしか入金されず、差額はpaypayが負担しているというわけです。

 すでにpaypayは大々的なキャンペーンを行って利用者を集めていますが、もし、ここがなくなれば、paypay以外のキャッシュレス決済事業者も大々的なキャンペーンを行って、もっと利用者にポイントなどを還元することができ、普及スピードを上げることができるかもしれません。それを狙って、公正取引委員会が調査に乗り出したそうです。

 さて、キャッシュレス決済がもっとお得になるのか? 注目ですね!