簿記講座の講師ブログ

台湾のことをきちんとみておかなければ!

 皆さん、こんにちは!
 簿記講座担当の小野です。
 連休はどれくらい休めるだろうか?? 逆に憂鬱だったりして。

 ウクライナ問題の影響で、原油や食料など、様々な物資の価格が上がっています。価格が上がるだけならまだましですが、調達できるようにも影響が出始めています。ロシアとウクライナは世界屈指の農業国で、世界各国がロシアとウクライナの農産物に大きく依存してきました。例えば、小麦の生産量はロシアが世界3位、ウクライナが世界7位です。ロシアから輸入するのは倫理的にできない、ウクライナからは物理的に輸入できないということになると、小麦を原料とする食べ物を食することが難しくなってきます。

 そして、世界は「ウクライナの次」にも注意を払っています。台湾です。どこかの国が台湾に侵攻したらどうなるのか? 日本が台湾と自由に貿易ができなくなったら、どうなるのか? 1番気になるのは、台湾が、現代社会の基礎インフラであるコンピュータの命運を握っているということです。

 現代社会は多くがコンピュータ制御で成り立っています。電力もコンピュータ制御で発電所から消費場所に流されていますし、生活のあらゆる場面で利用するインターネットもコンピュータ制御です。PC、スマホ、タブレットは半導体の塊ですね。
 そして、台湾は、コンピュータが動作するために欠かせない半導体の設計・製造をがっちり握っています。半導体設計については、世界上位10社のうち4社が台湾企業(残り6社はアメリカ企業)で、世界で使われる半導体の2割を製造しています。

 今でさえ半導体不足で騒がれているのに、台湾に何かが起こると、コンピュータを使えなくなってしまう=私たちの生活の大部分に支障をきたすことになりかねません。コンピュータが使えなくなると、買い物の時に電子マネーやクレカが使えなくなります。銀行でお金をおろそうとしても、ATMはネットワーク化されています(ATM自体がコンピュータです)から、ATMも動いていません。お金もおろせないじゃないか!となるわけです。

 ウクライナ問題でエネルギー・食料の調達問題を抱えた日本。そこに、加わるかもしれない半導体調達問題を抱える日本。

 今の日本は、これまでにない状態にあるのかもしれません。個人でどこまで対応できるのでしょうか…。