簿記講座の講師ブログ

学びなおしの対価

 皆さん、こんにちは!
 簿記講座担当の小野です。
 はやく夏休みにならないかなぁ!

 驚きの(というか実感するというか)調査結果(総務省社会生活基本調査)が発表されました。なんと、日本の社会人の勉強時間は、平均すると1日6分! ほとんどの人が勉強せず、一部の人だけが勉強しているということでしょう。ちなみに、社会人(25歳以上)の短期高等教育機関への入学割合は日本の場合4.6%で、OECD平均の37.4%を大幅に下回ります。日本人は「高校あるいは大学を卒業したら、学校行くのは終わり」という状況で、「社会人になっても勉強するのは独学、行くとしても資格取得のための学校」というのが最も一般的なところなのでしょうか。ただ、平均勉強時間は6分ですから、ほとんどの人が独学や資格学校での勉強すらしていない(というより長時間労働だから勉強できない)ということでしょう。

 でも勉強すれば何かいいことがあるのでしょうか? 経済財政白書では学びなおしと年収の関係が示されました。平均すると、学びなおしによって年収が7%上昇するという結果が出ています。
 資格学校など教育機関などで学びなおす場合には、学び始めからの時間の経過に比例して年収が高まり、3年目には年収5%アップ程度となります。ただし、4年目以降になると年収2%アップ程度に下がります。つまり、資格を取った直後は資格取得で得た知識などがダイレクトに仕事に生かされるけど、一時的な効果にとどまるということでしょう。
 ただ、教育機関で学びつつ自己啓発(要するに独学での勉強)を合わせると時間の悔過とともに3年目には年収7%アップとなり、4年目以降も6%アップ状態を維持できます。つまり、継続的な学習を続けることで、資格取得などで得た知識がブラッシュアップされ、長期にわたって年収アップにつながっているのでしょう。

ちなみに、『プレジデント』というビジネス雑誌では「年収2,000万円以上の場合、1週間の勉強時間がゼロの人は3割、、年収500万円以下の場合、1週間の勉強時間がゼロの人は6割」という調査結果も発表されています。やはり、勉強時間は年収に大きな影響を与えるようです。もちろん、年収は勉強時間だけに比例するわけではありませんが、勉強すると年収が高まる可能性は大きくなることは間違いないでしょう。

 さぁ、私も簿記を教えているだけではなく、いろんな勉強をしなければなりませんね。