簿記講座の講師ブログ

国立公園に高級ホテル?

 皆さん、こんにちは!
 簿記講座担当の小野です。
 はやく暖かくならないかなぁ。

 最近愚痴っぽくて、大変申し訳ありません。

 町を歩くと多くの外国人観光客の姿を見かけるようになりました。私は千葉から都内まで成田エクスプレス(成田空港と都心を結ぶJRの特急列車)を利用しますが、成田エクスプレスも満席に近い状況が続いています。新型コロナにともなう国民への自粛要請もほぼなくなっていますし、外国人も多く入国するようになっていますし、徐々に観光などの消費も盛り上がっていくのでしょう。それで経済が活性化すれば、それはそれでいいですね。

 外国人観光客に日本の魅力をさらに体験してもらうためでしょうか。政府は国立公園内に高級ホテルを誘致する事業を始めます。多くの外国人に来てもらって、日本が誇る国立公園の中で高級ホテルに泊まってもらい、多くの消費をしてもらう(地元自治体を協力して、国立公園内での各種体験プログラム(宿泊者向け)も用意するそうです)。それが政府の狙いでしょう。日本人は貧困になってしまいましたので、日本人の消費では、日本の経済を活性化できないためでしょう。でも、このニュースを見て、なんだか哀しい気持ちになりました。あぁ、また切り捨てられてしまう・・・。
 
 まず、国立公園内に誘致されるのが高級ホテルであるということ。高級ホテルって1泊どのくらいの値段のホテルをいっているのかは分かりませんが(でも1泊2~3万円ではないですよね)、少なくとも私は泊まることができません(哀)。一般に高級ホテルというと、都心にある外資系のホテルや帝国ホテルなどの老舗ホテルが思い浮かびますが、1泊5万円は堅いでしょう。そうなると家族4人で泊まることは絶対に無理ですね・・・。
 そうなると、国立公園内の各種体験プログラム・宿泊を体験するメイン層は、富裕層と外国人観光客ということになりますね。国立公園には多くの税金が投入されているはずですから、あまり税金を払っていない庶民にはあまり使わせたくないという感じでしょうか・・・。あぁ、哀しい。
 
 もう1つ哀しかったのは、高級ホテルとして外資系がメインに考えられているフシがあるという点です。外国人観光客が使ったお金は外資系ホテルの懐に入ります。もちろん、従業員は日本人でしょうから日本人の雇用は多少増えるでしょうし、食材などの業者さんも潤うでしょう。でも、一番おいしいところは外資系ホテルに持って行かれてしまいます。外国人観光客が使ったお金が外資系ホテルに入る。日本の土地でおこなわれる経済活動ですが、日本人はおこぼれをもらうだけ・・・。
 
 これを政府が考えているという点が哀しいところです。あぁ、でも多分、政治家には個人的な献金が入るでしょうから、とても潤うのでいいのでしょう。

 あぁ、前回のブログ記事に続き、厳しい状況が続きますね。