証券外務員講座の講師ブログ

利上げから見る過去の株価の状況とは?

皆さん、こんにちは。
フォーサイト証券外務員専任講師の伊藤です。

テーパタントラムという言葉をご存じでしょうか。
テーパタントラムとは、量的金融緩和縮小に対する金融市場の混乱を指し、2013年5月に生じた現象です。
当時日経平均株価は5月23日から6月13日まででおよそ22%下落し、ドル円も1米ドル=103.74円から93.77円と10円近く円高に進みました。しかしながら、その後実際に米国で利上げが始まるとむしろ米国株を中心に株価は上昇しました。
つまり、利上げ開始時にはむしろ株価が上昇するといった現象が起きているのです。

ここから推測できることは、2022年1月に利上げ布石への警戒からニューヨークダウなどが下がったものの、実際に利上げが進むと株価はその後上昇するのではないか?ということです。

短期的にはウクライナ情勢によるとはいえるものの、中長期的に見れば歴史は繰り返す可能性は高いのではないでしょうか?つまり、今後の米国の利上げは、むしろ株価上昇へとつながっていくのかなと。

実際は蓋をあけてみないとわかりませんが、1年単位で見た場合、米国株を中心に今後株価は上昇する可能性があると考えます。
いまかなり米国株は下落していますので、コツコツ買っていくにはチャンスではないでしょうか。

<演習>
一種・二種受験者、いずれも解いてみてください。

次の問題に答えなさい。○✕問題

【問題1】
投資者保護基金の補償限度額は、顧客一人あたり1,000万円である。

<解答> 〇
投資者保護基金の補償は、顧客1人あたり1,000万円を上限とします。