皆さん、こんにちは。
フォーサイト証券外務員講師の伊藤です。
今回も、保険・金融商品をご提案する際の考え方について解説していきます。
2.具体的にどのような情報提供、説明を行うべきか?
それでは、金融庁の指針に基づき、公的保険制度の情報提供、説明を行うにはどうすればよいでしょうか?一つの参考となるものに、2022年3月11日に金融庁が開設したポータルサイト「公的保険について~民間保険加入のご検討にあたって~」があります。このポータルサイトでは、「はじめに」の部分に以下の説明が記載されています。
「はじめに」から読み取れることは、公的保険は原則強制加入であり、皆が加入するものであるからこそ、どのような保障があるのかをまずは理解すべきという点です。顧客には強制加入の公的保険をしっかり理解しないまま、不必要なまでに民間保険に加入するようなことがないかどうか、公的保険でカバーできるものに何があり、民間保険でカバーすべきものに何があるのかを理解してほしいという意味合いが込められているように思われます。そのため、民間保険の提案時には臨機応変に必要となる公的保険制度の説明を行っていく必要があります。
次に続く。
<演習>
一種・二種受験者、いずれも解いてみてください。
次の問題に答えなさい。○✕問題
【問題1】
現在保有している現物資産が将来値下がりすることに備えるため、先物を売り建てた。
<解答> ○
先物を売り建てることで、現物資産の値下がりリスクに対応できます。