証券外務員講座の講師ブログ

アノマリーに関して

皆さん、こんにちは。
フォーサイト証券外務員専任講師の伊藤です。

今回は、アノマリーが当てはまらなくなってきているかも?という話をしていきたいと思います。

■過去は過去、アノマリーは通用しなくなってきている?
 アノマリーとは、経験的に観測できるマーケットの規則性のことです。様々なアノマリーが指摘されており、過去を振り返ってみると確かにそうした経験則が言えるといったものは多くあります。
 とはいえ、過去は過去。将来必ずしも当てはまるとは限りません。一例として「節分天井彼岸底」を挙げておきたいと思います。節分(2月前半)に高値をつけ、お彼岸(9月後半)に安値をつけるという経験則です。江戸時代の話から今も伝わるアノマリーではあるものの、実は残念ながら昨今の株式市場では該当しなくなってきています。
 こうしたアノマリーはあくまでも過去の経験則であり、必ずしも将来当てはまるわけではありません。あまり鵜呑みにせず、結局は業績動向で株価は動くことを再確認した方が良いでしょう。

<おまけ>
■少子化でも伸びる会社とは?
 既に1年間で生まれてくる子どもの数は100万人を割り込み、将来的に見て人口減少は避けられない状況となっています。このままでは市場は縮小し、衰退する一方では?と考えがちだが、その中でも伸びる会社はあると予想します。
 それでは、そのような会社が伸びそうでしょうか。まず、子ども向け用品を独自に開発している企業です。孫のためにならお金を出したい祖父母は数多くいます。そのため、子どもの数は減れどもその分手厚く援助が行われる可能性は大いにありえるのです。
 少子化対策という視点も熟考に値します。子育て支援最大手のJPホールディングスをはじめ、保育園を運営する企業なども期待できることでしょう。ただし、すべてが伸びるわけではなく、シェアを高めていく企業が勝ち組となるでしょう。

<演習>
一種・二種受験者、いずれも解いてみてください。

次の問題に答えなさい。○✕問題

【問題1】
流通市場とは、取得されて既発行となった証券が、第一次投資者から、第二次、第三次の投資者に転々と流通する市場である。

<解答> 〇
流通市場は第一次投資者から,第二次,第三次の投資者に転々と流通する市場、発行市場は投資者に第一次取得される市場と覚えておきましょう。