皆さん、こんにちは!
フォーサイト専任講師・行政書士の福澤繁樹です。
今回は、民法の学習について書きたいと思います。
2020年及び2021年の行政書士試験を振り返ると、民法の難易度が上がっているように感じます。
もちろん、2019年までの民法も簡単ではないと思いますが、2020年からは、さらに難易度が上がっているように思います。2020年及び2021年の行政書士試験の民法の出題内容は、従来からの頻出論点があまり出題されずに、あまり注目されていなかった細かな条文知識などを問う出題が増加したと思います。
その意味でも、民法については難しく感じた受験生の方が多かったのではないでしょうか?
これらの原因は、債権法の改正にあるのではないかと思います。
ご存じの方も多いと思いますが、民法の債権法は制定以来の大改正を行い、それが2020年4月1日から施行されています。つまり、2020年11月の行政書士試験から、改正された民法での出題となっています。
今後の出題傾向を、数年単位で観察しないと明言はできませんが、2022年の行政書士試験においては、民法を今まで以上に深く学習する必要がある気がします。
ただし、だからと言ってマイナー論点や些末な知識を追いかけるのではなく、あくまでも基本的な条文と判例知識を、より正確に覚えることを心掛けていくべきだと思います。
今回は、このへんで。