行政書士講座の講師ブログ

電車の自動運転

皆さん、こんにちは!
フォーサイト専任講師・行政書士の福澤繁樹です。

先ごろ、JR東日本が、山手線の営業時間帯に自動運転導入に向けた試験を行うというニュースをみつけました。気になったので、少し深掘りしてみました。
そうすると、JR東日本の広報を見ると、2022年2月10日付で、「山手線の営業時間帯に自動運転導入に向けた試験を行います」という発表を見つけました。
それによると、JR東日本は「変革 2027」に掲げる「ドライバレス運転」実現のために、2月中旬から下旬にかけての5日間、山手線全線(34.5キロ)で、ATO(自動列車運転装置)を使用して実施するもので、実際の営業列車と同様に前後に列車が走行している環境で加速・惰行・減速といった自動運転に必要な運転機能を検証するというものだそうです。
この自動運転の導入に向けての取り組みは、2018年度から実施されているそうで、今回の試験もその一環だそうです。

ちなみに、ATOとは運転士が出発ボタンを押すと、列車衝突や速度超過を防ぐATC(自動列車制御装置)の信号に従って、加速、減速、定位置停止を行い、自動的に走行する装置であり、既に地下鉄各線、新交通システム各線、つくばエクスプレスなどで導入実績のあるシステムだそうです。
ただし、この場合でも、JRの場合には、いまだ運転士が不要というわけではなく、緊急時等に備えて、引き続き運転士と車掌の2名乗務体制が維持されるそうです。
なお、地下鉄各線、新交通システム各線、つくばエクスプレスなどでは、無人運転の場合もあったり、車掌が存在せず運転士のワンマン運転を行っている場合もあるそうです。

今回は、たまたま山手線のニュースを見ましたが、実はJR東日本では、山手線よりも前に、常磐線で2021年3月13日から一部編成でATO(自動列車運転装置)による運転を開始しているそうです。私は、今回、調べていく中で知りました。したがって、常磐線が、JR東日本では最初の導入事例になるということです。

そもそも、私には鉄道の知識がないので、調べてみてもわからないことが多かったのですが、それでも感じたのは、私たちが普段何気なく乗車している電車も、どんどん進化して、来るべき超人口減少社会に備えているのだということです。
本当に、先行きが不透明で不安にもなりますが、他方で、このようにその不安を克服しようという取り組みをしている方々もいらっしゃるわけですから、自分も見習って頑張ろうと思いました。

今回は、このへんで。