行政書士講座の講師ブログ

千葉県の県議会議員選挙の無投票地区

皆さん、こんにちは。
フォーサイト専任講師・行政書士の福澤繁樹です。

私の住む千葉県ですが、都道府県別の人口では6番目となります。
このような千葉県で、少しびっくりするニュースがありました。
それは、2023年4月にある千葉県の県議会議員選挙において、定数95には137人が立候補届出をし、その41選挙区のうち3分の1以上にあたる15選挙区で立候補者と定数が同数となって25人が無投票で当選したというニュースです。
私は、「立候補者がいない」というニュースを聞いて、正直なところ「まあ、千葉県と言っても広いので、人口の少ない地域の話だろうな」と思いました。
しかし、よく調べてみると、無投票当選となった選挙区には、千葉県千葉市中央区、稲毛区、緑区、我孫子市などの都市部も含まれていました。
そもそも、千葉県千葉市は政令指定都市ですし、そのど真ん中の千葉市中央区で無投票当選が生じることが驚きでした。2019年の選挙も同じような内容ですので、この4年で改善はなされていないということだと思います。

ちなみに、神奈川県の県議会議員選挙では、4分の1に相当する12選挙区で無投票となり、定数105の2割弱である18人が無投票だそうです。
こちらも、大都市である横浜市の西区・南区・緑区、相模原市緑区、平塚市、鎌倉市などが無投票だそうです。さらに、NHKの報道によると、埼玉県議会議員選挙では、16の選挙区のあわせて23人の当選が無投票で決まりました。無投票となった市区町村はさいたま市の3つの区などあわせて31となり、全体の43%になったということです。

総務省の資料によると、昭和30年は、全国の都道府県議会議員選挙の無投票の割合は2.8%でしたが、平成31年になると26.9%となっています。

今回は、このへんで。