行政書士講座の講師ブログ

行政のスピード感

皆さん、こんにちは!
フォーサイト専任講師・行政書士の福澤繁樹です。

会社関係の許認可申請では、よく会社の登記簿謄本の添付を要求されます。

そもそも、会社関係の登記簿については、だれでも証明書請求等ができますし、法人番号等も整備された昨今なので、添付書類として要求するのもどうかと思いますが、未だに法務局の発行する会社の登記簿謄本の添付を要求する自治体がほとんどです。

この登記簿謄本ですが、会社の役員変更などがあると、変更の登記をすることになります。司法書士の先生の仕事なので、行政書士としては、登記が完了するまで待つしかありませんが、この登記の完了が場合によっては非常に時間がかかります。
申請から2週間程度であれば早いくらいです。場合によっては、申請から、1ヶ月近くかかる場合もあります。
行政への届け出には、事由の発生から30日以内というようなケースもあります。
そうなると、例えば、変更届出事由の発生→会社からの相談(ここまでに時間がかかっている場合も多い)→司法書士の先生に依頼して要求された書類等を集めて渡す等(これも時間がかかる場合も多い)→司法書士の先生が申請(ここから2週間から3週間)というようなことになったりします。

もちろん、申請して即日に変更ということにはならないとは思いますが(本来はそれが理想ですが)、少なくとも2・3日程度にならないかと勝手に思います。

日本の行政には、非常にスピードがある分野もありますが、一方で、昭和時代にタイムスリップしたような感覚で動いている分野もあります。

この辺が改善されてくると、もう少し手続が便利になると思うのですが。

今回は、このへんで。