行政書士講座の講師ブログ

難しい言葉と文章

皆さん、こんにちは!
フォーサイト専任講師・行政書士の福澤繁樹です。

法律の学習をしていると、難しい文章に出会います。
使われている言葉自体に馴染みがないという場合もありますし、使われている言葉自体はよく使用している言葉だけど、文章の内容が複雑・難解だという場合もあります。

他方で、ネットやメディアで目にする文章や聞く言葉には、あまり難しい言葉や文章は使われていない印象です。
例えば、よく聞く曲の歌詞、ネットニュースの文章、テレビの出演者の話す言葉などは、平易な言葉と文章が多い印象です。

そんな中で、少し前に流行ったドラマの「VIVANT」の中で、主人公が時々話す格言のような言葉が非常に印象に残りました。
「鶏群の一鶴 眼光紙背に徹す」
「皇天親無く惟徳を是輔く」
これらの言葉をセリフで、聞いて、「???」となった方も多かったと思います。
私も、その一人で、すぐにネットで調べて「なるほど~」と思いました。

今回書きたいことは、この時の私の感情です。
私は、「なるほど~」と思いつつ、とても嬉しいと感じていました。
その嬉しいは、謎が解けたときの嬉しいという感情や、その言葉の由来を知って、より深く理解できたと感じた嬉しいなのではないかと自己分析しています。

翻って、法律の勉強に潜む「語句や文章の難しさ」というものにも、私は、いつも同じような気持ちを味わいます。要するに、自分が「難しい」と感じたものを、その後に「分かった!」と感じるときの嬉しさなのだと思います。

平易な言葉で、平易な文章で伝えるべきものもあると思いますし、難解な語句や文章が優れているわけでもないと思います。私は、そこに価値判断を持ち込みません。

私が今回書きたかったことは、法律を勉強していると、だれでも「語句や文章の難しさ」という壁に突き当たるときがありますが、そのときに、少しだけがんばって調べたり考えたりしてみると、それが理解できたときには、得も言われぬ嬉しさがあるということをお伝えしたかったということです。

今回は、このへんで。