先日、私のtwitterアカウントで出題したカリキュラムの問題を振り返ってみます。
教科カリキュラムには、
子どもの学習意欲を高めやすいという長所があるが、
必要な知識・技能が必ずしも網羅されないという短所もある。〇か×か?
この設問の正解は×です。
教科カリキュラムではなく、経験カリキュラムの説明です。
教科カリキュラムは、文字通り教科の括りに忠実なカリキュラムなので、
大人が子どもにとって必要だと思う知識を体系的に教えられる長所はありますが、
子どもたちの興味などが考慮されにくい短所があり、
学習意欲を高めやすいとはいえません。
他にも試験に出題されやすい重要なカリキュラムをまとめたので、
ぜひともご参照ください。
教科カリキュラム | ・教科ごとに体系的に教えることができる ・教科同士の関連性が無視されてしまいがちである |
経験カリキュラム | ・子どもの関心に基づいて必要な経験を提供しながら教えることができる ・必要な知識や技能を網羅しきれない |
相関カリキュラム | ・教科の区分は踏襲しつつ、関連の深い複数の教科を関連させたカリキュラムを構成して教育効果を高める ・歴史と地理の各教科において相互に関連する事項を含ませる |
融合カリキュラム | ・関連の深い複数の教科を単一の教科にして教育効果を高める ・化学や生物などを理科という単一の教科にするなど |
広領域カリキュラム | ・融合カリキュラムにおける融合の範囲をさらに広げる ・横断的に教科を統合した総合的な学習の時間など |
コア・カリキュラム | ・コア(中心)となる学習内容とそれに関連する内容によって構成する ・社会科を中心に学ぶ中で学習場面に応じて必要な算数や理科を学習するなど |
潜在的カリキュラム (隠れたカリキュラム) |
・社会規範やルールなどを自然に身につけさせる ・チャイムが鳴ったら席につく習慣をつけて時間を守ることや規範意識をもたせるなど |
カリキュラムは教育原理で出題される項目になります。
特に上から2つの教科カリキュラムと経験カリキュラムは、それぞれの意味、長所・短所を押さえておきましょう。