今回は、保育士試験で最重要の「保育所保育指針」の取り組み方についてお話ししたいと思います。
9科目のほぼすべての科目で出題されるので、受験するにあたっては避けて通れないものになります。
「保育所保育指針」とは
まず、「保育所保育指針」について簡単に概要を説明します。
「保育所保育指針」は1965(昭和40)年に策定されました。
保育所の理念、保育内容、保育方法などを示し、保育の充実を図る目的のもと保育の現場で参照されているものです。
指針は、これまで時代の流れや国民のニーズに合わせて、数回にわたる改訂(定)が行われました。
現在の指針は、
「総則」
「保育の内容」
「健康及び安全」
「子育て支援」
「職員の資質向上」
の5章で構成されており、試験では本文の穴埋め問題や内容一致問題が出題されます。
おすすめの取り組み方
指針は本文が膨大な量になるので、丸暗記は不可能です。
そのため、以下の方法で取り組んでいくことを推奨します。
・問題集を解いて復習の際に指針の該当箇所を必ず確認する
・音読をして口から覚える
・講義音声を聴いて耳から覚える
・印象に残った言葉にマーカーをつける
この方法で本文に何度も触れることによって、よく使われる言葉や言い回しがつかめるようになります。
おすすめしない取り組み方
・本文の言葉の使われ方にこだわる
指針では、「技術」「技能」など似ている言葉や言い回しがよく見られます。
この違いにどのような意味があるのかについてこだわってしまう学習者がいます。
しかし、指針では辞書における言葉の意味が必ずしも当てはまらない場合があります。
そのため、辞書における言葉の意味を理解して読み進めようとするとむしろ混乱につながる上、
一つひとつの語句に対してかかる時間が増えるため、読み込みに大幅な時間がかかることが予想されます。
試験対策の観点からいうと、言葉の意味にはこだわらず、
ここにはこの言葉が使われているという程度で丸をつけたりマーカーをつけたりして読み進めていくことを推奨いたします。
指針の学習には時間がかかるので、できるだけ早い時期から少しずつ本文を押さえていきましょう。