危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

燃焼の基礎に関する過去問⑨

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、「燃焼の基礎に関する過去問」についてご紹介しましたので、今回も引き続き「燃焼の基礎に関する過去問」について見ていきたいと思います。

粉じん爆発について、次のうち誤っているものはどれか。

1.可燃性固体の微粉が空気中で浮遊しているときに、何らかの火源により爆発する現象をいう。
2.開放空間では爆発の危険性は低い。
3.粉じんが空気とよく混合している浮遊状態が必要である。
4.粉じんが大きい粒子の場合は、簡単に浮遊しないので爆発の危険性は低い。
5.有機化合物の粉じん爆発では、燃焼が完全になるので一酸化炭素が発生することはない。

有機化合物の粉じん爆発では、燃焼が不完全燃焼になり、一酸化炭素が多量に発生しやすくなるため、選択肢5.が誤りとなります。

前回もお伝えした通り、基礎的な物理学及び基礎的な化学の科目では、燃焼や消火についての現象がよく問われるため、選択肢1.の粉じん爆発の定義は、しっかりと確認しておいてください。

今回の「粉じん爆発」について、一通り、「燃焼の基礎に関する過去問」を見ていきましたので、次回からは「消火に関する基礎」についてご紹介していきたいと思います。