危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

危険物の分類とは⑥

みなさん、こんにちは。

フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は「危険物の分類」のうち第5類の特徴についてご紹介しましたので、今回は、「危険物の分類」のうち第6類の特徴についてご紹介していきたいと思います。

第6類は、酸化性液体不燃性であり、主たる性質と危険性は以下の通りです。

▪可燃物と混ぜると燃焼を促進させる

▪腐食性がある

▪刺激臭を有するものが多い

▪有毒な蒸気を発生させるものが多い

▪水と激しく反応し、発熱するものがある

▪水より重い(比重が1より大きい)

まず、酸化性という点では、第1類危険物と同じであるということです。第1類と異なる点は、第1類が固体であるのに対して、第6類危険物は液体であるということです。

また、不燃性であるため、火源があっても燃焼しません。この点は、前回紹介した第5類危険物とは、異なります。

第6類の危険物は、単独で燃焼することはありませんが、可燃物と混ぜると酸素を放出し着火させる場合があることから、いわゆる支燃物に該当します。そのため、可燃物が混入すると、燃焼するため注意が必要です。

第6類に該当する危険物には、過酸化水素があります。あまり聞き慣れないかもしれませんが、過酸化水素の電気分解という実験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。

なお、過酸化水素という名ではなじみがなくても、その3%の水溶液は、オキシドールという商品名で呼ばれているため、ご存じの人も多いかと思います。このように危険物は、取扱いを間違えなければ、有用な物も多くあります。

今回は、「危険物に関する分類」として第6類の特徴をご紹介しましたので、これで危険物の分類についての紹介は以上になります。次回からテーマが変わり、「第4類の共通事項」についてご紹介していきたいと思います。