危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

第4類の共通事項に関する過去問②

みなさん、あけましておめでとうございます。

フォーサイト専任講師の姥谷です。

新年を迎えて第1回目のブログ記事になります。

改めまして、本年もよろしくお願いいたします。

前回は「第4類の共通事項」の過去問を紹介しましたが、今回も前回に引き続き「第4類の共通事項」についての過去問を見ていきたいと思います。

第4類の危険物の一般的性状について、次のうち誤っているものはどれか。

1.可燃性の蒸気は、空気と一定範囲の混合割合でなければ燃焼しない。

2.引火性を有する液体で、自然発火性を有するものが多い。

3.電気の不導体で、静電気が蓄積されやすく、静電気の火花により引火することがある。

4.発火点が100℃以下のものもある。

5.引火の危険性は、引火点が低い物質ほど高く、引火点の高い物質ほど低い。

選択肢を見る前に問題文をしっかり確認することを常に意識していただきたいと思います。

この問題においては、「一般的性状」という点に注意をしてください。

この「一般的性状」についてですが、危険物のなかの一部に、仮にその性状に該当する物があったとしてもそれは、一般的とはいえません。

したがって、「○○が多い」といった選択肢の文言は、○○の性状が一般的であるということを意味しますが、それが第4類の危険物に共通しているのかどうか考えなければなりません。

その観点から選択肢2を見ると「自然発火性を有するものが多い」というところが気になる点です。

確かに第4類の危険物のうち、「動植物油類の乾性油」は、この性状がありますが、第4類の危険物の一般的性状として自然発火性を有するということはできないため、誤りとなります。

なお、選択肢2の前半部分「引火性を有する液体」については、第4類の危険物の性状として正しいです。

今回は、「第4類の共通事項」についての過去問をご紹介しましたが、次回も引き続き「第4類の共通事項」の過去問についてご紹介していきたいと思います。