危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

プロピオン酸とは

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、第2石油類のうち「酢酸」についてご紹介しましたので、今回は、第2石油類のうち「プロピオン酸」について見ていきたいと思います。

プロピオン酸は、エステル化剤として有機合成に用いられるほか、カルシウム塩、ナトリウム塩はカビ防止剤として用いられており、以下のような特徴があります。

▪引火点は52℃である
▪刺激臭がある
コンクリートを腐食させる程の強い腐食性を有する
▪水によく溶ける(水溶性)
▪有機溶剤によく溶ける

前回見た通り、酢酸は、水溶性の第2石油類として最も代表的な物品であることから、本試験においても第2石油類のなかでは、出題頻度が高いのに対して、プロピオン酸は出題頻度が低く、学習の優先順位は低くなります。

なお、「コンクリートを腐食させる程の強い腐食性を有する」という特徴から火災予防の方法として、「床はアスファルトにする」という点を押さえておいてください。

今回は、第2石油類のうち「プロピオン酸」についてご紹介しましたので、次回は、第2石油類のうち「アクリル酸」についてご紹介していきたいと思います。