みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。
前回は、「動植物油類のヨウ素価等」についてご紹介しましたので、今回は「動植物油類の特徴等」について見ていきたいと思います。
動植物油類の物品の共通の特徴、火災予防の方法、消火の方法は以下のようになります。
○特徴
▪引火点が非常に高く(一般に200℃以上)、引火点以上に熱すると、火花等による引火の危険性を生じる
▪容器の中で燃焼しているものに注水すると、燃えている油が飛散する
▪燃焼時の発熱量が多く液温が高くなるため、消火が困難である
▪水より軽い(液比重が1より小さい)
▪水に溶けない(非水溶性)
▪淡黄色(純粋なものは、無色)
○火災予防の方法
▪蒸気を溜めないように、通風、換気をよくする
○消火の方法
▪泡、二酸化炭素、粉末、ハロゲン化物による窒息消火
動植物油類については、個々の危険物について問われることは少ないので、しっかりと共通の性状を押さえておきたいところです。
今回は「動植物油類の特徴等」についてご紹介しましたので、次回は「動植物油類の過去問」についてご紹介していきたいと思います。