危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

事故事例と対策に関する過去問④

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、「事故事例と対策に関する過去問」についてご紹介しましたので、今回も「事故事例と対策に関する過去問」について見ていきたいと思います。

危険物を取り扱う地下埋設配管(鋼管)が腐食して危険物が漏えいする事故が発生している。この腐食の原因として妥当でないものは次のうちどれか。

1.配管を通気性の異なった2種の土壌にまたがって埋設した。
2.配管を埋設する際、海砂を使用した。
3.配管にタールエポキシ樹脂をコーティングした。
4.電気器具のアースをとるため銅の棒を地中に打ち込んだ際に、配管と銅の棒が接触した。
5.配管を埋設した場所の近くに直流の電気設備を設置したため、迷走電流の影響が大きくなった。

タールエポキシ樹脂をコーティングすることにより、鋼管や油類タンクの表面を保護することができ、防食性が増します。よって、選択肢3.が腐食の原因として妥当ではありません。

今回の問題は、腐食の原因として「妥当でないもの」を解答するものであるため、逆にいうと選択肢3.以外は、腐食の原因となるものになります。

したがって、選択肢3.以外の内容をしないことが腐食の対策になるということです。

今回は「事故事例と対策に関する過去問」について一通り、ご紹介しましたので、次回からは、科目が変わり「基礎的な物理学及び基礎的な化学」についてご紹介していきたいと思います。