危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

燃焼範囲(爆発範囲)とは

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、燃焼の基礎のうち「燃焼の難易」についてご紹介しましたので、今回は燃焼の基礎のうち「燃焼範囲(爆発範囲)」について見ていきたいと思います。

可燃性蒸気(気体)と空気を混合したものに点火すると、急激な燃焼が起こり、時には爆発することもあります。しかしこの混合気が燃焼するためには、蒸気と空気の混合割合がある一定範囲内になければならず、蒸気の量が濃すぎても、薄すぎても燃焼は起こりません

この混合割合のことを燃焼範囲(爆発範囲)といい、可燃性蒸気が全体に対して占める容量(vol%)で表します。

混合気の蒸気濃度 = 蒸気量 ÷(空気量+蒸気量) ×100(%)

つまり燃焼範囲(爆発範囲)とは、空気中で可燃性蒸気が燃焼するのに必要な、蒸気の濃度範囲のことです。

そしてその希薄な限界を下限界又は下限値、濃厚な限界を上限界又は上限値といい、物質によって決まっています。

また燃焼範囲の広いものほど、下限値の低いものほど、危険性は大きくなります。

本試験でも計算問題で出題されるところであり、計算自体もそれほど難しくはないため、しっかりと問題演習を通じて、計算問題に対応できるように準備しておいてください。

今回は燃焼の基礎のうち「燃焼範囲(爆発範囲)」について、ご紹介しましたので、次回は、燃焼の基礎のうち「引火点と発火点」についてご紹介していきたいと思います。