危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

自然発火とは

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、燃焼の基礎のうち「引火点と発火点)」についてご紹介しましたので、今回は燃焼の基礎のうち「自然発火」について見ていきたいと思います。

自然発火とは、他から火源を与えなくとも、物質が空気中で常温において自然に発熱し、その熱が長期間蓄積されて、ついに発火点に達し燃焼を起こすことをいいます。
原因として酸化熱分解熱、吸着熱などが考えられます。

自然発火を起こす要因は、大別して以下の3つに分かれます。

①酸化による発熱: 乾性油 (アマニ油、キリ油)、石炭、ゴム粉末、油を含んだウエス、天ぷらのあげかす、原綿

上記の他、リチウムを除く第3類危険物(黄リンなど)は、自然発火性を有するため空気中にあると酸化して自然発火します(アルキルアルミニウムは- 50℃以下でも空気と酸化反応を起こし自然発火します(低発火点))。

②分解による発熱:セルロイドニトロセルロース

③吸着による発熱:活性炭、木炭粉末等

試験対策としては、自然発火の3つの分類とその具体例を対応させて押さえるようにしておいてください。

今回は燃焼の基礎のうち「自然発火」について、ご紹介しましたので、次回は、燃焼の基礎のうち「ヨウ素価」についてご紹介していきたいと思います。