危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

消火の基礎に関する過去問①

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は「本試験の実施状況」についてご紹介しましたので、今回から「消火の基礎に関する過去問」をご紹介していきたいと思います。

消火について、次のうち誤っているものはどれか。

1.燃焼の3要素のうち、1つの要素を取り除けば消火できる。
2.窒息効果による消火とは、酸素濃度を低下させて消火することである。
3.水は比熱および気化熱が大きいため、冷却効果が大きい。
4.セルロイドのように分子内に酸素を含有する物質は、窒息効果による消火が有効である。
5.二酸化炭素消火剤の主たる消火効果は窒息効果である。

各選択肢を解説すると以下のようになります。

1.物質を燃焼させるためには、3つの要素が必要になります。この3つのうち1つでも欠けると燃焼は起こらないため消火することができます。
2.空気中の酸素濃度を約14%以下にすることで燃焼を停止させ消火することができます。
3.水は大きな蒸発熱と比熱を有するため、水による消火は、燃焼に必要な熱エネルギーを取り去る冷却効果が大きくなります。
4.セルロイドのように物質中に含まれている酸素により燃焼している場合には、窒息消火は効果的ではありません
5.二酸化炭素による消火は、泡消火剤と同様に燃焼物を覆うことで生じる窒息効果によって消火します。

よって、誤っているものは、選択肢4.になります。

今回は「消火の基礎に関する過去問」について、をご紹介しましたので、次回も引き続き「消火の基礎に関する過去問」についてご紹介していきたいと思います。