危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

消火の基礎に関する過去問②

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は「消火の基礎に関する過去問」についてご紹介しましたので、今回も引き続きから「消火の基礎に関する過去問」をご紹介していきたいと思います。

消火剤に関する記述として、次のうち誤っているものはどれか。

1.窒素は、空気の約78vol%を占める気体であり、不活性ガス消火剤として使われている。
2.水は、熱容量が大きく、火災の熱を奪うことに加え、水が気化し蒸気になるときにも多くの熱を奪う。
3.乾燥塩化ナトリウム粉末は、金属火災における消火剤としての効果がほとんどない。
4.合成界面活性剤は、低膨張泡から高膨張泡に対応でき、泡の発泡性、流動性に優れている。
5.二酸化炭素による消火は、放射された消火剤による汚損がほとんどない。

各選択肢を解説すると以下のようになります。

1.窒素や二酸化炭素などの不活性ガスは消火剤として用いられています。
2.水が蒸発して多量の蒸気が発生し、空気中の酸素と可燃性ガスを希釈する作用があります。
3.金属火災に対して乾燥塩化ナトリウム粉末や乾燥炭酸ナトリウム粉末は、効果的です。
4.合成界面活性剤は低発泡から高発泡消火剤として使用されています。
5.二酸化炭素はガス系の消火剤であり、放出後に気化するため、消火後の汚損がほとんどありません

よって、誤っているものは、選択肢3.になります。

今回は「消火の基礎に関する過去問」について、をご紹介しましたので、次回も引き続き「消火の基礎に関する過去問」についてご紹介していきたいと思います。