危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

消火の基礎に関する過去問⑤

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は「消火の基礎に関する過去問」についてご紹介しましたので、今回も引き続きから「消火の基礎に関する過去問」をご紹介していきたいと思います。

粉末消火剤について、次のうち誤っているものはどれか。

1.ナトリウム、カリウムの重炭酸塩その他の塩類またはリン酸塩類、硫酸塩類などを主成分として構成されている。
2.主成分の種類により着色されている。
3.吸湿固化を防止するため、粉末の表面にシリコン樹脂等により防湿処理がなされている。
4.消火剤の主成分に関係なく、あらゆる火災に消火効果がある。
5.負触媒効果(抑制効果)と窒息効果がある。

炭酸水素ナトリウムや炭酸水素カリウムを主成分とする粉末消火剤は、油火災、電気火災に対しては効的ですが、普通火災にはあまり効果的ではありません。よって、消火剤の主成分によっては、適応しないものもあります。

よって、誤っているものは、選択肢4.になります。

消火剤の問題については、選択肢4のように「どの火災に対応するか」と選択肢5のように「どのような効果があるか」というのは、消火剤の種類にかかわらず頻出事項です。しっかりと消火剤の種類ごとにその特徴をおさえるようにしてください。

今回は「消火の基礎に関する過去問」について、をご紹介しましたので、次回も引き続き「消火の基礎に関する過去問」についてご紹介していきたいと思います。