みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。
前回は「消火の基礎に関する過去問」についてご紹介しましたので、今回からは「物理の基礎」をご紹介していきたいと思います。
危険物取扱者試験は、大きく分けて、甲種・乙種・丙種と3種類に分かれることは、ご存知だと思います。
この3種類は、難易度の順でいうと以下のようになります。
①甲種
②乙種
③丙種
これも皆さんがイメージされている通りだと思います。
この難易度の差が出るのは、今回から見ていく、物理と化学の内容に違いがあるためです。
丙種は、そもそも試験科目として、「燃焼及び消火に関する基礎知識」が内容となっており、物理と化学の内容については、出題されません。
これに対して、乙種は、試験科目として、「基礎的な物理学及び基礎的な化学」が内容となっています。
なお、甲種は「物理学及び化学」が内容となっています。
他の法令、性消の2科目については、それほど、大きな難易度の差がありませんが、この物理学及び化学に関する内容が甲種・乙種・丙種の試験の難易度の差になっており、危険物取扱者試験が、理系の資格と言われるところです。
このブログでは、乙種4類の合格のための、情報をお伝えするのが、メインですので、乙種に焦点を当てて見ていきたいと思います。
乙種の「基礎的な物理学及び基礎的な化学」は、「基礎的な」というところがポイントで、
これは、概ね「中学校で学習する内容」が出題の中心となるということです。
そのため、それほど、難しい内容が出題されることは、多くありません。この科目に苦手意識がある方も多いと思いますが、試験合格のためには、「10問中、6問」が合格ラインですので、比較的得点しやすい「燃焼と消火」で点数を確保し、物理と化学の出題部分で、1~2問基本的な内容の部分で得点することを目標とすれば良いと思います。
今回は「物理の基礎」の導入部分をご紹介しましたので、次回からは「物質の三態」についてご紹介していきたいと思います。