公務員試験対策講座の講師ブログ

「同時に取り出した2つの数字の和が偶数になる確率」

さて、タイトルをご覧になって、確率の論点でテキストに載っていたものの中で、どの考え方を使えばよいかお気づきになられましたか?

2つの数字の和ですから

偶数+偶数=偶数

奇数+奇数=偶数

偶数+奇数=奇数

この3通りが考えられます。

直接、偶数になる確率を求めるよりも、100%から奇数になる確率を引いた方が早そうですよね。

つまり、考え方としては余事象を使っていきたいところです。

テキスト内では「~以上」であるとか「少なくとも~」という表現に着目して余事象の考え方を使うことに気づく、と記載してありますが、あくまでも重要なのは「どっちが効率的なのか?」を判断することです。

では、「積が偶数になる確率」と言われたらどうでしょう?

偶数×偶数=偶数

偶数×奇数=偶数

奇数×奇数=奇数

100%から奇数になる確率を引いた方が早そうです。

偶数と奇数のパターンに関してはある程度頭に入れてしまってください。

「~以上」であるとか「少なくとも~」という表現からの余事象のパターン理解ができたのであれば、その上で「あくまでも楽にやるために余事象の考え方を使っている」という原点にたちかえることを忘れないでください。

そうすれば、多少ひねった日本語表現で出題されたとしても、試験会場で気づくことができるはずです。