公務員試験対策講座の講師ブログ

令和三年度裁判所職員採用試験 第一次試験基礎能力試験 問17

皆さん、こんにちは。
数的処理科目担当の岩崎郁人です。

https://www.courts.go.jp/saiyo/vc-files/saiyo/2021/mondai2021/01-XYC10-kiso.pdf

「足して偶数」であるとか「かけて奇数」というシンプルな性質は頭に入れておきたいと、以前のブログでもお伝えしていましたが、その性質を活用する良問です。

さて、それぞれの発言から推理していきましょう。

A:3枚の合計が偶数ということで、考えられるパターンは「①偶数+偶数+偶数」あるいは「②偶数+奇数+奇数」のどちらかです。
B:3枚の積が奇数であるには三枚とも奇数である必要があります。
C:積が「3の倍数だが9の倍数ではない」ためには3あるいは6を含む必要がありますが、その両方を含むと3×6=18となり、9の倍数になるのでそれはアウトです。もちろん、9を含んでもいけません。

今回のポイントは4枚しかない奇数です。
Bが3枚奇数を使用するので、Aの「②偶数+奇数+奇数」のパターンは、ここで消去できます。(Aが2枚奇数を使うと、Bと合わせて、合計5枚必要になってしまいます)
よってAは「①偶数+偶数+偶数」ですね。

それではCの条件「和が13」という数字の組み合わせを探っていきましょう。
3あるいは6を含み、和が13になる数字の組み合わせには、どのようなものがあるでしょうか?
9を使わずに、かつ、3あるいは6を使う場合、それぞれで考えると、①(2,3,8)②(2,5,6)の可能性があります。
それぞれを表で整理します。

いずれの場合においても、Bは3枚の奇数を使用する必要がありますから、残っている奇数はBにいきます。

さらに、残ったものをAの数字として割り当てると、次のように表が整理されます。

以上から、確実に言えるのは3です。