公務員試験対策講座の講師ブログ

公務員試験の英語は捨ててもいいでしょうか?

こんにちは!
数的処理科目担当講師の岩崎です。

一緒に勉強しているのは数的処理科目だけですが、その他の科目についてもブログ等でフォローしていきますね。
国家一般の専門試験の英語や商業英語は除いて、今回はいわゆる英文理解に絞って検討します(次回に続きます)。

さて、受講生の方からの質問に多いのは「○○は捨てていいですか?」です。個々人で捨て科目の取捨選択は異なるので、どんどん相談してくださるのは大歓迎です。

確かに、地方自治体の初級試験のように、英語が苦手な方が比較的多めに含まれている試験種であれば、捨てても影響が少ない場合もあります。
例えば、僕個人の感覚ですが、地方公務員として採用される「公立の保育士・幼稚園教諭」などは、英語がガタガタでも状況次第で筆記試験を通過している印象です。

しかし、得点の1割程度をしめることから、この春から学習をスタートする方であれば、「捨てないでください」とお伝えするのがセオリーでしょう。

そこで、英文理解の考え方を本稿で共有していきたいと考えています。

まず、英文理解は科目の性質として「スッキリしにくい」科目だと僕個人は思っています。

というのは、数的処理は、手順通りにきっちり前から後ろに向かって進むことで、ビシッと選択肢を選べますよね。
スッキリするんです(解けたときには)。

一方で「英文理解をスッキリ解けた!」というのはどういう状況かというと、「文章中の単語・構文等がすべてわかって、全訳できるような状況で選択肢を検討する」となりませんか?
すると、これのハードルが結構高くて、知らない単語も当然ありますし、読み取りにくい構文の箇所もあるわけです。そういう箇所が選択肢の分析に必ずしも必要とは限らないのがまた厄介なところで、結果として「なんとなく正解したけど気持ち悪い」「これで本番も大丈夫かな」という感情を抱きがちです。
しかし、大丈夫です!それで間違いありません。
「文章中の単語・構文等がすべてわかって、全訳できるような状況で選択肢を検討する」という必要はそもそもありませんし、知らない知識を勉強のプロセスできちんと回収したのであれば英文理解の知識・実力は上がっていますから、他の科目同様、自信を持ってください。

また、「知らない単語等が多いと、なかなか正答率が上がっていかない」という性質も持ちます。学習の途中で嫌になる原因がここにあります。この時期、「英文の正答率があがらない」という悩みを抱えている受験生の方もおられることでしょう。

その場合はこう考えてください。
かりに5問出題されたとしましょう。
選択肢をそのまま放置して好きな番号をマークしたら期待値は何点でしょうか?

そうです。5×1/5=1点です。
一方で、今日5問勉強したけど1問も正解しなかった。しかし、すべて2択に絞り込んでいた。
この場合の期待値は5×1/2=2.5点になりますよね。
つまり、「選択肢を切って期待値を上げていく作業」だと割り切ってしまうんです。勉強中の正解不正解は一切気にしてはいけません。
このように割り切ったほうが、病むことなく英文の学習を続けていけるはずです。

では、次回は「英単語」について考えていきましょう。