公務員試験対策講座の講師ブログ

英単語って覚えないとだめですか?

こんにちは!
数的処理科目担当講師の岩崎です。

さて、前回に引き続き、英文理解の研究です。

「まあ、仕方ない勉強するか」となって、その後の質問で多いのは「単語は覚えるべきですか?」です。
まず、「難度の高い単語を知らないと正答できない」という選択肢は皆無と言っていいでしょう。あくまで「英文理解」ですから、細かな知識は問われません。難しい単語や専門用語には注記がついていることが大半です。

だとすればタイトルにある「単語はどうするか?」について、これには2通りの派閥があります。

派閥①過去問を解きながら知らないものを覚えればいい!

派閥②英単語帳の基礎的な部分だけはやるべきだ!

①の派閥は「過去問中心の試験勉強」というセオリーにのっとっています。
今年受験される方は、いまから単語帳に手を出す時間は無いので、①でいきましょう。

ただし、リスクは「2度と出会わないであろう単語もチェックしてしまう」という点です。文章全体を見れば、速読英単語上級編にも出てこないような単語が混じることももちろんあります。
「これは難しいから押さえなくていい」という判断もよほど自信がないとできません。

よって、そのリスクを回避するために、「その単語知らないと正解を選べないか?」「その単語知らないとその選択肢は切れないか?」という視点をあなたの頭の片隅に常においておくとよいかもしれません。
「知らなくても正解するよ」という判断ができれば調べる必要はありませんよね。

とは言え、基礎的な単語や熟語が頭の中に入っていないと、「問題を解くだけで疲れてしまって、学習上、多大なストレスになる」というのも事実です。

「読むだけでいやになる」という受験生も目にします。
となると、ある程度知っている単語を事前にかためられる②もひとつ有効な手段なのかなといえます。

具体的には「センター試験レベルまでの単語を押さえちゃう」という手法です。
この春から学習するのであれば、まず、学習の初期段階として、「高校生の頃使っていた単語帳で忘れた部分を思い出す」だけでもずいぶんと違ってくるはずです。

これのよいところは、「単語帳は基本的に頻出順に並んでいるため、ムダな単語を覚えずに済む」という点です。
過去問を開いて、「読む気すら起きない」「読み終えた時点で力尽きて選択肢の検討などムリ」というのであれば、学習初期のすき間時間を②にあてるという戦略もありかもしれません。