公務員試験対策講座の講師ブログ

聞き流しでオッケーですか?

こんにちは!
数的処理科目担当講師の岩崎です。

ながら勉強、聞き流しというものが世間にはありますが、こと数的処理の動画については使い方を考える必要があります。

まず、シンプルに聞き流しが有効なケースです。

例えば条文がベースになっている法律科目や社会科学のインプットでしょう。

穴埋め問題であったり、条文に手を加えて選択肢を作ったりと何回条文に触れたかで成果が変わってくる場合であれば、手がふさがっているときでもできる聞き流しは隙間時間の有効活用として非常に優れたものです。
フォーサイトの「条文を読む」というようなコンテンツはまさにそこが長所です。
家事の合間や運転中など、特に忙しい社会人の方には重宝する学習法ではないでしょうか。時間のねん出という点ではまさにピカイチです。
人文科学の歴史科目等で動画授業を受講されている方は、聞き流しにも一定の効果があると言えます。

また、よく「五感を使って学習するとよい」と言われますがそれにも僕は賛成です。
目で読む情報に加えて「耳から入ってきた情報」を加えるのはインプットとしては有効だと考えています。
(蛇足ですが、これは、僕のような講師業が存在してもいい理由のひとつでもあるとかんがえています)

しかし、一般知能科目は若干、状況が異なります。
数的処理にせよ文章理解にせよ、まったく同じ問題文に出会うことはほぼ100%ありません。
問題文に複数回触れること「そのもの」は法律の条文や歴史の年号と比べるとほぼ意味を持たないと言えます。
ですので、複数回視聴には目的を持たせる必要があります。
たとえば「一回聞いたけど忘れてしまった」ですとかあるいは「もう一度確認したい部分がある」というような形であれば、聞き流しのような形で複数回視聴する事には意義があります。

基本的には可能なかぎり、メモを取れる状況での講義受講をオススメしていますが、通勤通学中に動画を消化すること自体は問題ありません。
その場合、受け身で聞くのではなく、是非、「一緒に考えていく」というスタンスで講義に参加してください。