公務員試験対策講座の講師ブログ

「もはや昭和ではない」

こんにちは!
数的処理科目担当講師の岩崎です。

タイトルは、先月公表された男女共同参画白書にあった文言です。
1956年の経済白書にあった「もはや戦後ではない」をほうふつさせるフレーズですね。
昭和生まれの僕は少しドキッとしました。

ちなみに男女共同参画白書は、男女共同参画社会基本法の条文に基づき、国会に提出されています。

(年次報告等)
第十二条 政府は、毎年、国会に、男女共同参画社会の形成の状況及び政府が講じた男女共同参画社会の形成の促進に関する施策についての報告を提出しなければならない。
2 政府は、毎年、前項の報告に係る男女共同参画社会の形成の状況を考慮して講じようとする男女共同参画社会の形成の促進に関する施策を明らかにした文書を作成し、これを国会に提出しなければならない。

(出典:男女共同参画局ホームページ)

https://www.gender.go.jp/about_danjo/law/kihon/9906kihonhou.html#anc_top

今回は時事問題対策として少しこの白書を見てみましょう。

ニュースにもなっていたので、ご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ニュースやワイドショーなどでは「20代男性4割にデート経験なし」が切り取られていましたし、それがツイッターでもトレンド入りしていたようです。

ただ、実際は、下記のような内容についてしっかり触れられています。
ポイントと具体例を挙げておきます。

■女性の貧困
・世帯所得300万円未満の世帯 女性:53.3%、男性:31.9%
・男性の自殺者数は減少傾向だが、女性の自殺者数は増加傾向

■男女間の賃金格差
正社員男性:428.6万円、正社員女性:305.6万円

■単独世帯の増加と家族の多様化
≪・昭和55(1980)年から令和2(2020)年にかけて、20歳以上の女性の単独世帯は3.1 倍(うち未婚は2.3倍)、男性の単独世帯は2.6倍(うち未婚は1.7倍)に増加。
・「雇用者の共働き世帯」は増加傾向にある一方、「男性雇用者と無業の妻から成る世帯」は減少傾向。(引用:令和4年度男女共同参画白書)≫