公務員試験対策講座の講師ブログ

過去問は三回解けばいいのか?

「過去問を中心に学習を進めてください」とお願いすると「いつまでに、何回ぐらい解けばいいのか?」という反応をいただくことがあります。

一般論として「3回は解くとよい」と言われていますが、本当でしょうか?

僕の見解として、「回数は決まっていない」です。
その人の得意な分野苦手な分野は人それぞれですから、人によって異なるというよりも、問題によって異なるというのが正しいと言えます。
僕自身、ある試験で「7回解いたけど、試験前日でも、もやっとしている」という問題を何問か抱えていたこともあります。

ただ、感覚的には「4回以上」というのをオススメしたいです。

ではどうなったら「身についた」と判断していいのかということですが、数的処理科目で言えば、「問題を見たら勝手に手が動く」という水準です。

試験会場では緊張しますから、リラックスした自宅の机でできることがすべて発揮できないこともあります。
そんな中でもっとも頼りになるのは「無意識のレベルでできること」です。

イメージとしてはスポーツが近いと考えています。

野球の打席に立った状況をイメージしてください。

ピッチャーがボールを投げました!

うーん、ストレートっぽいなあ、でも、得意玉はスライダーって言ってたから、途中から曲がるのかなあ……

という状況ではヒットは望めないですよね。

つまり、問題集で反復するのは、目の前のパターンに瞬時に反応できるようになるためのトレーニングというイメージです。

とは言え、回数は少しでも少ない方が楽ですよね。

そのためには、問題を解く間隔を極力短くする、もっと言えば毎日解く、のが効果的です。

いったん、無意識のレベルでできるという状態になってしまえば、あとはしばらく放置して構いません。

自転車に乗れるようになったら、しばらく乗らなくても大丈夫ですよね。あれと同じです。