公務員試験を受験される方には真面目な方が多いのか、一章から順番にすすめて、しかも完璧にしてからじゃないと気持ち悪くて次に進めないという方がいらっしゃいます。
まず、順番についてですが、テキストは基本的には前から順番に学習した方がやりやすいようには作っています。
特に、章の中では前から進めてください。
(例、整数の章では約数・倍数から→余り→…)
また、章をまたいではいますが、確率は順列組合せの流れで進めないと、恐ろしくわかりにくくなってしまいます。あるいは、図形についても、平面図形からスタートしないと、テキストの構成上、理解が苦しくなります。
ただ、「判断推理がわからないと数的推理がわからないか?」と言ったら、まったくそんなことはありませんし、数的推理の中で見ても「比と割合がわからないと速さができないか」ということもありません。
ですから、今の時期についてですが、「テキストは理解したが問題集の問題数をこなすのはきつい」というような論点では、軽めに触れておいて次の論点にいってしまうのも戦略としてはありだと考えています。
この時期の目標は「学習を継続する」というのがとても重要だからです。
ちなみに僕自身、数的処理科目の講義をまとめて任されたら、決して判断推理→数的推理→空間把握→資料解釈という順番で消化していくわけではありません。
ひとつの時間内で複数科目組み合わせることもありますし、受講生の状況によっては数的推理科目がかなり後の方になることもあります。
判断推理のマイナー論点(というか覚えたらすぐ解ける、言い換えれば直前に詰め込める)が後回しになることもあります。
そもそも、科目をまたいで、試験勉強は経済学、民法なんかと並行して進めますよね。
ですので、「数的処理科目の中でも論点を平行して進める」という感覚でいれば、進んでいる論点、進んでいない論点が今あったとしても気にならないのではないでしょうか?
前から順番に完璧にしていく必要はありません。