公務員試験対策講座の講師ブログ

2割ぐらいはもやっとする部分があっても問題ありません

こんにちは!
数的処理科目担当講師の岩崎です。

今回は、特に数的処理にかぎった話題ではありません。
学習をスタートしてから数か月、もやっとした部分が残ったまま続けていることに不安を感じておられる方へのアドバイスです。

もちろん、僕自身講師の立場から、講義を聞いた瞬間、その内容に関してはスッキリしていただくようにしていますし、僕以外のすべての先生方がそうだと思います。

ただ、その後、ご自身で問題を解いてみて、「それはまあ、言われた通りにインプットして問題解けば解けるのはわかるんだけど、なんかすっきりしない」という経験ありませんか?

タイトルの通り、学習したうちの2割ぐらいはなんかもやっとする、スッキリしない部分があるのはしょうがないというのは次の理由によります。

①ある論点の理解が、別の論点の理解を促進することがあるため、今聞いた論点単体では情報が不足している

②そもそも、木を一本ずつ見ている状態なので、パズルが完成するまでスッキリしない

①についてですが、例えば社会科学で「インフレ」の講義を聞けば、意味が「物価の持続的な上昇」であることは理解でき、メリットデメリットの解説はその場であるため、問題自体は解けるようになります。
かといって、それだけで全員がすっきり腹に落とし込めるかというと、そうではないと思うんです。
人によっては、「時事問題」でウクライナ情勢からの物価上昇を聞いて、「ああ!」となるかもしれませんし、「経済史」において石油ショックの解説が納得の決め手になるかもしれません。はたまた人文科学の「世界史」の第一次大戦後ドイツのハイパーインフレと結び付けて整理していくこともあるでしょう。

「じゃあ、まとめて説明してくれよ」

となるかもしれませんが、そこであまりに時間をかけられないという事情もありますし、話を広げてしまうと(「得点を取る」ということだけ意識するのであれば)コストパフォーマンスが低下するという事情があります。

②も1と関連しますが、例えば、「憲法」などもテキストで最初に全体構造が提示されますが、その後は1本1本、木を見ていく状態です。
その時はそれぞれ一つを見ることで手いっぱいになるため、なんかもやっとする気持ちが残ることもあります。
その後、全体のインプットを終えて総論を見ると、「ああ、ここは全体の中でこの位置にあるのね」というように理解が促進されることがあります。

常々、数的処理に関しては「全範囲を見ること、それが終わるまであきらめないでください」というメッセージを発しています。

①や②は上記のように、学習の継続の過程で解消されるものです。
この時期は、もやっとする部分があったとしても「あとでなんとかなるだろう」ぐらいの楽観的な気持ちで進めてください。