公務員試験対策講座の講師ブログ

速さと比の関係VSその他の解き方①

次の問題はどう解きますか?解説は「速さと比」の関係を用いて解いています。
問題集の1A②17-2です。

僕も講義の中で「速さと比」については触れています。
その方が、スッキリ解ける場面も多いですし、多くの参考書が載せています。
参考書によっては、「比一本!!!!」で速さの説明をほぼ押し切っているものも知っています。

ある陸上競技場において、一周が300mのトラックを、A、B、C の3人が同じスタート地点から、Aは反時計回りに、BとCは時計回りに、それぞれ一定の速さで、同時に走り出した。Aは、1分30秒でトラックを一周し、スタートしてから最初にBとすれ違うまでに50秒かかり、Bがトラックを一周してスタート地点を通過したとき、Cはスタート地点から30m手前の地点を走っていた。このとき、Cの速さとして、正しいのはどれか。

1. 140m/分
2. 144m/分
3. 148m/分
4. 152m/分
5. 156m/分

では比を使わずに解いてみます。
Aは1分30秒でトラックを一周することから「速度の基本式」より300m÷3/2分=200m/分となります。

また50秒後にAとBは出会うわけですから、出会い算の知識を用いれば、50秒後に二人合わせて300m進むと言えますね。
ここでBの速さをBm/分とおけば


よって、B=160m/分

最後に「Bがトラックを一周してスタート地点を通過したとき、Cはスタート地点から30m手前の地点を走っていた」という情報から、同じ時間でBは300m、Cは270メートル走っていたと言えるのでCの速さをCm/分とおいて時間に関する等式を立てると、


となるのでこれを解いてc=144と出せます。

どう解くかは好みの問題ですが、計算も多いですし、ケタも多くなるので、問題集の解説の方がスマートではありますね。

比の使い方は、やはり使えるようにしておくことをオススメします。