公務員試験対策講座の講師ブログ

公務員試験で独学って可能ですか?

さて、試験まで半年程度となり、学習を始めようか迷っている方もいると思います。

まず、タイトルの質問の前に、この時期だと「まだ間に合いますか?」という質問を受けることもありますが、特に教養型であれば全く問題ありません。
事実、年の瀬から受講した方で、市役所、県庁に合格する受験生を何人も見てきました。

タイトルに戻りましょう。
僕は普段、大学で講義をすることもあるので、いわゆる受験指導の場ではない、「普通の教室」も見ているわけです。
そこでは独学で学習していると思しき学生の方が、様々な参考書を手にしています。

普段、僕は教養型の試験の対策を専門としているので、あくまで今回は教養型にかぎった話をさせてください。

述べた通り、独学と思しき学生は僕の仕事は公務員試験対策がメインであるということも知っていますし、ほぼ毎週あっているので面識もあります。
ただ不思議なことに「独学って可能ですか?」という質問をあまり受けることはありません。
(「単純に僕が信用されていないのではないか?」という疑念は必死に振り払います)

つまり考えたのは、独学が向いている人はそもそも誰かに「独学って可能ですか?」と聞くことがないのではないか?ということです。
そういう人は①ネットで独学について調べて、②書店で参考書を何冊か手に取って③「よし、独学一択!」という流れになっていると思います。

となると次の疑問はどういう人が上記の流れになって、そして合格していくのかということですよね。

共通しているのは「筆記試験に対する自信」だと考えます。

入試でなくても、資格試験でも構いません。
ある程度戦略を立てて進めないと合格が掴み取れないような試験の経験のある人です。

まず、公務員試験の特徴として次のようなものがあります。

・科目の取捨選択が受験生にゆだねられる
これは特徴的ですね。資格試験などではまんべんなく学習することが求められ、科目ごとに足切点が設定されるものもあります。
公務員試験ではそもそも捨てる科目があります。

・市販の問題集で進めるのであれば、問題集の中でもやる問題とやらない問題を判断する必要がある。
ある程度網羅された問題集に取り組むのは当然として、かぎられた時間のなかでは、その中から自分がやる、やらないを判断する必要があります。

つまり、①戦略、と②進行に応じてそれを修正する技術、最後は③それに身をゆだねる勇気この三つがないと、不安になって途中で独学が挫折する可能性が高いと言えます。

これらが備わっていることが多いのが試験経験の豊富な方に多い印象です。
(とは言え、そうでなくてもこのような資質を兼ね備えている方にお会いすることももちろんあります)

逆に、そのあたりに不安があるようであれば、なんらかのサポートを受けられる状態にしておく方が無難だと考えます。