公務員試験対策講座の講師ブログ

自然科学・人文科学の捨て科目

開講してすぐにこんな話をするのもあれかもしれませんが、自然科学・人文科学の膨大な科目数を見て、「こんなの全部できるか!」と思っている方もいらっしゃると思います。
もちろん、全部やる必要はありません。

まず、全体像を今一度ここで見ておきましょう。

(フォーサイトホームページより)

60%の得点を目指すとなると、多くの試験種で○をつけた科目だけで60%程度の得点になります。
もちろん、本番で満点が取れるとは限りませんし、あるいは得意科目で難問が出る可能性も考えられます。
かりに上記の8割ぐらいの得点をあてにするのであれば、60×0.8=48%分の期待値があります。
残りの40%分についても5択ですから全体の8%分の得点が見込めるので、48+8=56%の得点が計算できます。
ただ、6割を目指すのであればそれでは足りませんから、ここに積み上げて、いくつか科目を用意するわけです。

一般的には「高校時代に学習経験がない」あるいは「定期テストすら放棄していた」という科目についてはコスパが悪いので、捨て科目にしてしまってもいいでしょう。
例えば、よくあるのが、数学・物理・化学を捨てるパターンです。

ですから、まとめるとよくあるオススメコースは次の通りです。

①○をつけた科目はやる


ただし、これは一例で、「英語が苦手で、英文で8割も得点をとれる気がしない」というのであれば人文科学の日本史世界史でより広い範囲を学習したり、自然科学で積み上げたりする必要は出てきます。
逆に、理系出身で人文科学になじみが薄ければ当然その分の得点は自然科学で作っていくことになります。

まとめると、

① ○をつけた全科目は頑張る、そして当日7~8割得点する。
期待値:全体の42%~48%
② それ以外の科目については捨て科目、捨て範囲を作りながら7~8割程度学習する。
学習量は全体の40%×7~8割=28%~32%
③ 当日、②のうちの60%得点する
期待値:全体の約17点~20点

結果:①+③=59点~68点

といったイメージです。
ただ、59点だと6割に届いていないので、①のところで「全科目で7割しか取れない」というのは避ける必要があります。

かなり大ざっぱですが、参考にしながら得点戦略を組み立ててみてください。