公務員試験対策講座の講師ブログ

直前は12時間勉強すべきですか?

ちまたにあふれる合格体験談をみると「1日の学習時間12時間」というのは結構ザラに書いてあって「そんなにやるの?」と思っている方もいると思います。
また学習前の方の中には、それを見て諦める方もいらっしゃいます。

先に結論を言ってしまえば、確かに学習の進捗に応じて一日の学習時間は伸びますし、直前期は今までと比べて一番学習時間が多くなるのは間違いありません。
しかし、併願数、学習する科目数(専門をやる、やらない、など)に応じて当然、差はあるので10時間12時間という具体的な時間に神経質になる必要はないでしょう。
あくまで自分の立てたスケジュールの進捗状況が基準です。

ただ、ここまで学習してきた方であれば、長時間の学習が可能になっている可能性が高いので、一度試してみるのはいかがでしょう。
直前期になればなるほど、新規のインプットよりも過去に学習した内容の確認になっていきます。
復習も何度もしているので、秒速で答えが出せる、問題を覚えてしまっているというものも出てきます。
正解がバンバン出るので、達成感も感じやすいでしょう。
つまり、「確認作業が大半になることで、1問あたりの負荷は減っていき、結果気づいたら長時間やれる」というわけです。
この先スケジュールの遅れが発生した際、「勉強時間をここまで増やせる」というのがあれば後々の余裕にもつながります。
(逆に、年明けから学習をスタートしている方にはまだまだインプットの負荷がかかっている状況ですから避けた方が無難です。)

試験が近づいてきて、この春休みガッツリ力を入れようとしている大学生の方もいるはずです。
ただ、それでも「あくまでも直前期だから10時間やらなきゃ」というように時間で見ることは避けてください。
重要なのは「身についたか、つかなかったか」です。
また、集中力の持続は個人差があります(僕はすごく短いです)。
「あくまでもスケジュールをこなしていれば、時間そのものは関係ない」というスタンスで進めていたほうが、心理的には楽になるのではないでしょうか。