毎月ブログを書くためにネタ探しをします。
目の前の受講生から受ける質問がきっかけになることがあれば、ネット上を徘徊して受験生の方がどんな疑問を持つのか探すこともあります。
先日、「数的処理」というキーワードを入れたらサジェストで「中学受験」というものが出てきて、そこにタイトルのような質問があったので今回はそれを考えてみます。
結論を言ってしまえば、「ものすごく有利」です。
ですから、中学受験の時に算数が得意だった方であれば、数的処理の学習時間は大幅に短縮できるのは間違いありません。
(算数と数学が苦手だった僕は、この仕事を始めたときかなり大変でしたが…)
理由としては、共通点が多いことでしょうか。
例えば論点として「速さ」、「図形」、「場合の数」、「約数倍数」などが共通のものとしてあげられます。
図形の問題の中には「数字が変わっただけじゃん」なんてのもよく目にします。
例えば次の問題は中学受験の算数です。
右の図のように、東西方向に5本、南北方向に4本の道があります。これらの道を通って、遠回りしないでA地点からB地点へ行きます。このとき、×印のついた道を通らない行き方は何通りあるかを求めなさい。
次は、フォーサイトの問題集です。
次の図のような、A駅からB駅に至る複数のルートがある。最短ルートで、A駅からXを通ってB駅に行く経路は何通りか。
見た目もそっくりですよね。
しかしこれは「なんだ、じゃあ経験がないと無理なのか…」という後ろ向きな話ではありません。
まず、①「小学生の知識でも対処できる部分がある」というのを言い換えれば、「公務員試験は+-×÷で処理できるものが多く含まれている」ということが言えないでしょうか。
また、②「決して数学が得意な人を求めているわけでもない」ということが導かれます。
ホントに数学の知識を問いたければ、微積やベクトルも出題するはずですから。
あくまでも「処理」です。数字を使ったパズルぐらいに考えて、あまり重くとらえないでいただけたら嬉しいです。