公務員試験対策講座の講師ブログ

たまには「時間無制限」でやってみる

「メリハリをつけて学習しよう!」
と、一般的に言われています。

忙しい方は特にそうでしょうし、
「勉強は時間で測るのではなく、量で管理すべき」
というスタンスに僕も基本的に賛成です。

ただ、早く片付けることにこだわるばかりに、かえって理解がおろそかなまま学習を終えてしまう方もいらっしゃるようです。
(僕自身も経験があります)

学生の課題で言えば、「レポートを出すことが目的になる」というのがあるとすれば、試験勉強においては「答えを出すことが目的になる」とでもいえましょうか。

しかし、苦手な科目や論点に関しては「いつものペース」で終えられないというのも当然起こりうることです。

「テキストで調べる」「質問対応に投げる」「解説講義をもう一回聞く」

イヤな時間と言い切ってしまっていいかはわかりませんが、どうしても発生するコストです。

例えば、経済原論のようにしっかりと仕組みを理解することが求められる場面ではどうしても時間がかかりますよね。

そこで、忙しい日はどうにもならないものの、休日などに「たまには時間無制限でやってみる」というのはいかがでしょうか?

消化できなかったところ、苦手な箇所ととことん向き合い、使っているテキスト以外に、ネットで調べるなど、とことんコストをかけます。

わからなくて、ウンウンうなる時間があればあるほど良いとします。

僕自身もこういう時に、意外と本質に気づけてすっきりしたり、時間制約のストレスがないので、逆に普段よりも楽しくやれたりもします。

お仕事をされた経験のある方ですとお分かりかと思いますが、

「残業するな」「効率化しろ」

と言われて

「サービス残業になったとしても、自宅でゆっくりやったほうがストレスないな」

と思って持ち帰った経験のある方はいませんか?

あるいは、子どものお迎えなどで焦っていると逆にストレスがかかり「残業が無制限でできたあの頃もそれはそれでよかったな」と回顧したり…。

つまるところ、時間制約に負担を感じるのであれば、それを取っ払ってしまえばいいという逆転の発想です。

もちろん、これまで余暇として使っていた時間を流用することにもなるのでそこは負担にはなります。

効率化が叫ばれる昨今ではありますが、僕のようなおじさん世代はコスパ、タイパばかり考えているとかえって疲れることもあるわけです…。

日々の勉強で感じる焦りを解消する一つの手段としては、こういうのもたまにはありだと思いますが、あなたはどうでしょうか。