少し前に「60を半分で割って20を足す」というフレーズが話題になったのをご存じですか?
60÷30+20=22
60÷2+20=50
の二通りの解答に割れるというものです。
たしかに、「言われてみれば」と思ったわけですが、今回はその議論ではないので、その是非についてはここでは触れません。
数的処理科目においても、たった1文字異なるだけで状況ががらりと変わるという場面があります。
さて、次の二つの文章、これは過去問を簡略化したものですが、いかがでしょうか?
①13、18で割ると余りが3になる数
②13、18を割ると余りが3になる数
ひとつの問題の中にこの二つの条件が混在していると、混乱される方もいらっしゃいます。
まず、①は13、18で割られるわけですから、13と18の公倍数+3、②は13と18それぞれから3を引いた10および15の公約数を指示しています。
たった1文字でやるべきことが大きく違いますよね。
1文字1文字を大切に読み取っていきたいものです。
すると「「で」だったら倍数で「を」だったら約数ですか?」という質問もそのあと出てきますが、
13、18を割る数としたときに余りが3となるような割られる数
これは①と同じ指示になります。
(もちろん、あまりこのような文章は見かけませんが…)
瑣末な点に着目して暗記しようとすると、かえって落とし穴にはまることにもつながりかねません。
あくまで日本語の構造をきちんと把握しながら読み進める力のほうが「使い勝手がよい」と考えるのは僕だけでしょうか。