公務員試験対策講座の講師ブログ

時事問題をやらなくてはならない理由

「様々な試験種において配点の10%程度以上を占めている」というのはもちろんのこと、時事問題に関する知識は他のところにも影響を及ぼしてしまいます。

最たるものが小論文です。

次は2021年特別区の教養問題での出題です。

【N o.38】 昨年12月に政府が発表した「2050年カーボンニュートラルに伴うグ
リーン成長戦略」に関する記述として、妥当なのはどれか。
1 温室効果ガス排出量を2050年までに実質ゼロにする目標は、主要 7 か国
(G 7 )の中で、日本が最初に法制化した。
2 政府は、温暖化対応を経済成長の制約ではなく成長の機会と捉え、洋上風力
や水素など14の重点分野で数値目標を掲げた。
3 自動車では、2030年代半ばまでに、軽自動車を除いた乗用車の新車販売全て
を、電気自動車などの電動車にする目標が掲げられた。
4 電力部門の脱炭素化については、2050年には火力発電所を全廃し、発電量の
約50~60%を再生エネルギーで賄うことを参考値とした。
5 カーボンプライシングは、二酸化炭素を回収し資源として再利用する技術で
あり、同技術の研究開発を行う企業を支援するため、政府は基金を創設した

次は令和4年国家一般職小論文の課題の抜粋です。

(1)カーボンニュートラルに関する取組が我が国にとって必要な理由を簡潔に述べなさい。

いかがでしょうか?

択一式の時事問題のテーマが小論文と、しっかりかかわっていることがお分かりいただけるはずです。
ある程度知識がないと説得力のある構成にはなりづらいですし、最悪、字数不足なんてことにもなりかねません。

また、集団討論や面接の場でも時事問題がテーマになることももちろんあります。

単に「配点の10%」ではなく、「試験の最後の最後まで使うもの」という認識で時事問題にはしっかり取り組んでおきたいところです。