自分自身が「当たり前」だと思っていてもそれが「当たり前ではない」ことがあるのはご存じの通りで、公務員試験の受験においてもその結果、宝の持ち腐れになることもありえます。
先日、ある受講生に「君ってインターハイ出たんだって?すごいね!」と声を掛けたら、本人はきょとんとした顔をして「ここにいるヤツら全員インターハイぐらい出てますよ」との答えが返ってきました。
さらに周りの友人を見渡して「なあ?」と言ったらうんうんと全員うなずくわけです。
まるで「今日、歯磨きしたんだって?すごいね!」と言ってしまったかのような空気になって困惑しました。
ただ、インターハイって例えばサッカーだと出場は約50校、サッカー部のある高校が4000校程度ですから、倍率にして、約80倍です。
80倍を超える公務員試験ってそうそうないですよ。
「周りが全員そうだと、自分の長所って案外埋もれて見えちゃうんだな」と思った瞬間です。
はたまた、別の方のお話なのですが、(これは就活の面接対策の相談の際の場面でした)
「やったことといっても、納豆菌をその辺から取ってきて納豆作ったこととかですかね」
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本人は農業関係を専攻していたからつまらないことに思えたのでしょうが、僕には非常に面白い話に聞こえました。
その瞬間、前もって準備してくれていたよそ行きのガクチカが、一瞬でかすんだのが印象に残っています。
ひょっとすると、今、当たり前に思えていることが実は自己PRのすごいネタかもしれませんよ。